激論!国会議員の育休はアリかナシか
こんにちは、はじめまして。
今日は都内で行われたファザーリングジャパン(以下、FJ)の緊急フォーラムに参加してきました。
FJのフォーラムには以前も参加したのですが、今回も実りが多くて楽しかったです。
目玉は国会議員の育休取得で話題になっている宮崎謙介衆議院議員の参加でした。
おそらく立場や現状も相まって軽々しく発言しないようにされていた(させられていた?)からだと思いますが、他のパネラーの方々と比べると言葉を慎重に選んでいるように見えました。
たった1か月こどもと一緒にいたいというだけでこんなに揉めているのも不思議な事だと思いますが、、
さて、宮崎議員が育休を取得する理由の一つとして「出生率向上のための男性の育児参加促進」というのがあるようです。
私も取得している育休ですが、実は今日の日本では男性の育休取得はかなり珍しいです。
国の2014年の育休取得率の調査だと女性が85%を超える一方で男性は2.3%にとどまります。日本の国際結婚カップルの割合が3.3%ですからそれよりもっと低いです。いかに男性の育休取得率が低いかがよくわかると思います。自分のこどもを自分で育てる父親が10人に一人もいないなんておかしいです。父親が育児をしないとどうなるのか、赤ちゃんは一人では生きられませんから当然母親が育児の全てをすることになります。これでどうやって男女平等や女性活躍が成り立つのでしょうか。一刻も早くこの分野に関するパラダイムシフトが起きることを願っています。
今回の宮崎議員に関しては、現在国会議員に育休の制度がないのでその制度を作りたいということもあるそうです。確かに歳費=税金とつなげて考えやすいので、この点は賛成です。国民が納得できるような制度作りは必要でしょう。
一方で、「私は母親一人で育て上げた」とか「小さいこどもは誰が育てても同じ」といった根強い性差別の意識や価値観も並行して変えていかなくてはいけないと思います。子育て経験がない男性ならしてみればこれは妻一人じゃ無理だ、と気付くはずですし、子育て経験のある女性なら夫が一緒に子育てしてくれたらもっとよかったのに、ときっと感じたはずです。子育ては夫婦育てです。一人じゃ結婚もこどもも出来ません。二人のこどもを二人で育てる、これが育児のスタンダードになって欲しいです。
「国会議員の育休賛成!」なんて言うと「われわれ国民の血税が!」と言われる人がいるかもしれませんが、宮崎議員の育休もとりあえず取ってみたらいいと思います。
こどものためと言いつつ子育てはせずに、あれこれ頭で考えてた結果が今の悲しい日本の出生率(1.41)につながっているわけですから今度はやってみるしかないでしょう。
育休取得前から色々ありますが、取得したらしたでまた色々あると思います。(社会的にも議員ご自身の意識としても)。何かダメでもどこがダメかわかるし、どうすればいいかも考えられます。どんな形であれ、一歩先に進めます。
会場では宮崎議員に多くの方が「頑張ってください!」と激励のことばを送られていました。育休を取得した政治家としてはぜひぜひ頑張ってもらいたいですが、父親としては育児を頑張ろうとはせず、楽しんでもらいたいと思います。育児は本当に楽しいです。