イクメンが日本をダメにする

夫の目線で出産・育児・社会について色々書いていきます。

会社で初めて育休をとった男のその後、、

こんにちは、はじめまして。

 

私は今の会社で「初の育休取得者」です。

若い中小企業なので従業員も大企業のように多くはありませんし、しかもこれまでは育休はもちろん産休の取得実績すらありませんでした。

そんな会社で最初の育休取得者がまさかの私(男性)だったので、育休取得にはさぞ多くの問題があったであろうと思われるかもしれませんが、実はそんなことはありませんでした。

 

育休を取得するということになると(会社内に限った事ではないのですが)誰もが強い(プラスの意味で)興味を示してくれます

「男でも(育休って)とれるの?」という質問は何度もされました。

既にこどもがいて育休の制度を知らなかった先輩パパからは「俺も育休取ればよかったー!!」と言われました。

特に手当などの話をすると(予想外に?)しっかり手厚いのでみんな驚きます。

中には「育休の制度について詳しく教えてほしい」という人もおり、おそらくこの人は自分が出産・育児を迎えるときには「育休」という選択肢を検討してくれるのかな、とも思いましたね。

 

どの会社でもというわけではもちろんありませんが、私に限って言えば嫌味や嫌がらせのようなことは全くありませんでした。

初めてパンダが日本に来た時のような感じで、初めての存在に対する物珍しさが先行してどうだこうだというレベルになかったのかもしれませんね。

ただ、男性の育休が広まればいいと思っている私としては(賛否を問わず)育休に対する関心の輪が少しでも広がったならそれでよしと感じています。

 

いわゆるパタニティハラスメント的なものがあったとすれば、最初に育休を担当に申し出た時ぐらいでしたね。

その時には担当から

「仕事を何だと思っているんだ?無責任じゃないか!」

「働かないで育児なんて、よっぽど貯金でもあるのか?」

「奥さんはなんて言ってるんだ?奥さんが育児するだろう?」

「戻って来た時に休職前と同じような待遇を準備出来るとは限らないからな」

等々のパタハラフレーズをかけてもらいました。

 

あまりにもテンプレすぎるフレーズだったので、「本当にこういう風にいわれるんだな~」と思った記憶があります。

でもそういうのはその時一回きりで、その後の話し合いでは手続きや引継ぎについての建設的な話しかしませんでした。

会社の人とは育休期間に入ってしまえば会おうと思わなければ会うこともないので、何を言われてもいいように心の準備をしておいて、実際何を言われても気にしなければいいだけです。

 

また逆に会おうと思えば、会うことも出来るのがいいところです。

こどもが生まれてから何人もの会社の方が家に遊びに来てはこどもをだっこしてくれましたし、ちょくちょく連絡をくれて会社の様子を知らせてくれたり、様子を気にしてくれたりします。

 

先日も会社で一番仲が良かった先輩の家に遊びに行きました。

先輩には双子のお子さんがいるのですが、育休は取らなかったそうです。

奥さんが退職して保育園に入るまで育児をしたそうですが、夫婦とも地方出身なので親のヘルプがあるわけでもなく、旦那さん(先輩)も積極的に育児を出来たわけでもなかったそうなので、育児はほぼ奥さんに丸投げになっていたということでした。

 

先輩は「俺も次の子がもし出来たら育休をとりたい。もっとこどもと一緒にいてあげたかった」と言っていました。

他人の生き方なので究極的には育児を奥さんに丸投げしようがどうしようがいいとは思います。(本当は夫婦で育児をすべきだとは思いますが。)

ただ、後悔が残る場合はその限りではないでしょう。

「仕事、家庭、自分 それぞれの優先順位やリソースの配分をどうするか。」

出産・育児はそのことを(改めて)考えるいいチャンスです。

 

人生の先輩が育休取得という私のとった行動を肯定的にとらえ、羨望までいかずともそれに類するような気持ちをもってくれるのはうれしいことです。

自分が育休を取ることで別の誰かも育休をとってくれるのかな、と思うと改めて育休をとって良かったと思えます。