イクメンが日本をダメにする

夫の目線で出産・育児・社会について色々書いていきます。

「こどもが出来たし、仕事を頑張ろう」に感じる違和感

こんにちは、はじめまして。

 

「男は仕事、女は家庭」

古くから日本にはこのような性別による役割分担の考え方が存在しています。

そしてその考えは今日においても根強く残ってしまっていると思います。

30歳目前の私の周りでもこのような考え方の人はいるので、40代50代それ以上となってくるとなおのことこのような考え方の人が多いのではないでしょうか。

はっきり言ってこの考え方は差別で、時代錯誤の価値観です。間違いなく、今後今以上に許容されなくなっていく思考です。

 

世間のパパさんにも、会社・上司にこどもが生まれたことを報告したら「こどもが生まれたならもっと仕事頑張れよ!」とドヤ顔で激励?された経験がある方は少なくないと思います。

実際に私も「パパになるなら仕事もっと頑張らないとな!」って言われました。あちゃ~って感じでしたが、、

 

この「こどもが出来た→仕事頑張る」という考えは一見まともなようでよくよく考えてみると全く理屈が通りません。

こどもが生まれたのであれば、家庭ではこどもの世話というタスクが増えます。それを処理するのはパパとママです。

一方、職場での業務の量が誰かにこどもが生まれることによって増減したりするかというと当然そのようなことはありません。

こどもが生まれて何か変わったり、大変になったりするのは家庭なのです。

 

職場で仕事が増えたら働く時間を増やす、人員を増やす、納期を延ばす等々の方法が考えられます。

家庭で仕事が増えたらどうするかというと、パパ、ママ、もしくはその両方が家庭に関わる時間を増やすということが第一に考えられます。

「何も変わらない仕事」と「大きく変わった家庭」があるわけですから、力をかけるべきはもちろん変化のあった家庭です。

なので、「こどもが出来た→仕事頑張る」というのはおかしいわけです。

 

にも関わらず、職場において「こどもが出来た」が「仕事を頑張る」の枕詞のようになってしまっているのは冒頭に述べた性別による役割分担の意識がパパ世代の上司世代の意識に根強くあるからでしょう。

おそらく自分がそう言われてきた、そうしてきたという経験則に基づいて深くも考えずに発している言葉だと思いますが、(もし本気でそのパパのことを考えて「仕事を頑張れ」なんて言っている上司がいるなら驚きですが、、)それも「男は仕事」というのが根底にあると考えられます。

 

本来であれば、「こどもが生まれたんだから残業なんてしてないではやく帰りなさい」こそがこどもの生まれたパパに対して上司がかけるべきことばな訳で、仕事を頑張れなんてちゃんちゃらおかしい訳です。

上司には願わくば「こどもが生まれたなら仕事なんてしてないで育児をやれ!」と言って欲しいですね。

 

きっとこういう人はなんであれ「仕事を頑張れ!」につなげてくるんでしょう。

「新人なんだし、仕事頑張れ!」(まあこれはありと言えばありか?)

「もう一人前なんだし、仕事頑張れ!」(これもまあ)

「結婚するんだし、仕事頑張れ!」(これはおかしい)

「こどもが出来たんだし、仕事頑張れ!」(これもおかしい)

 

そうやって仕事だけを頑張っていると当然家庭がうまくいかなくなります。

もともとは家庭のために働いていたはずが、仕事のために家庭をないがしろにしてしまうというのは残念ながらよく耳にします。

それによって終わりを迎える夫婦関係もあるでしょう。

産後クライシスということばがあるように、産後の時期(特に2年間)は離婚も増えます。

そうなれば今度はおそらく

「離婚したんだし、仕事頑張れ!」(仕事のせいだろ、、)

となるのが目に見えています。気付きましょう!上司はいつでも仕事を頑張らせたいだけです。

 

ママが本当に求めているのは残業代でしょうか。よく夫婦で話し合って欲しいです。

愛する家族が増えたはずなのに、大事にするものを間違えると悲しいことになります。