イクメンが日本をダメにする

夫の目線で出産・育児・社会について色々書いていきます。

パパになりたいならSTOP里帰り出産!

こんにちは、はじめまして。

 

こどもと行った児童館に里帰り出産をされた方がいて少し話をしたので、今回は「夫目線で考える里帰り出産」について書きます。

 

出産という一大イベントを迎えるにあたって奥さまの不安というのは計り知れないものだと思います。

その中で奥さまだけが一時的に地元に帰り、そこで出産をすることによって出産前後の苦労や不安を少しでも減らしたいということで里帰り出産を検討される夫婦も多いのではないでしょうか。

 

しかし、もし今里帰り出産を検討している夫婦がいたら、旦那さんは絶対それを止めてください

 

私たちの夫婦は今のこどもが初産でしたが、里帰り出産はしませんでした。

今住んでいるのが東京都で、妻がもともと都内出身なので里帰りというほどの距離ではないというのもありましたし、親世代がまだ現役なので里帰りしたところで何か楽になるわけでもなかったので検討の余地もありませんでした。

 

妻が地方出身だったら、もしくは親がリタイアしていたら里帰り出産を検討していたかというと、それもなかったでしょう。

それは単純に結婚して二人で新しく世帯を築いたのだから夫婦二人で何事も乗り越えていきたいという私の(勝手な)意地のようなものが里帰り出産に抵抗するからです。

 

しかし、今回里帰り出産を止めてほしいというのはそんな理由ではありません。

妊娠・出産を経て、育児中である今感じているある思いが理由です。

それは「一個人としての貴重な経験」です。

 

よく言われるような「いきなりこどもが家庭に来るから父性が芽生えない」とか「産後を実家で過ごすと、家に戻ってからが不安」とか「里帰り出産中は浮気されやすい」ということではありません。

純粋に妊娠・出産という大イベントに私自身が当事者として関わっていたかったという思いです。

 

奥さまは妊娠してから出産するまで心身ともに絶えず変化し続けていきます。

一方の旦那さんは服のサイズが変わるわけでも好きな食べ物が変わるわけでもありません。

少なくとも体的には何も変わらないでしょう。

夫が何も変化しないのは、妻に大きすぎるほどの変化がある中でそれを支える役割として存在しているからだと考えています。

妻の変化を夫が支えることによって妊娠の苦労を半分こするくらいの意識で旦那さんがいる必要があると思います。

 

妻の妊娠中には様々なことがありました。

妊婦検診には毎回一緒に行ったのでそのたびに変化する赤ちゃんエコー写真を見ては喜びましたし、運動が必要な出産間近になってからは近くの土手を散歩して今後のことを語り合いました。

つわりで何も食べられない妻が何なら食べられるか試行錯誤したり、これまでと性格が変わったような妻に接しては「大丈夫だ、問題ない。妊娠中だからだ!」と自分に言い聞かせたりと「思いやる」ということを人生最高にした日々でした。

お腹が苦しくて夜に妻が起きてしまったときは眠い目を擦りながら背中をさすって翌日仕事で寝不足になったり、妻が救急で搬送されたときは会社から急いで向かったりということもありました。

 

元気なこどもが生まれたからというのもあるでしょうが、すべていい思い出です。

私はこうして初めての妊娠・出産を過ごして来たんだな、という強い実感があります。

「STOP里帰り出産」なのは「家でも妻を苦労させないから」とか「二人で乗り越えたいから」とかそういうことではありません。

ただ、単純にこれらの経験を自分がしたいんです。

「楽しい遊園地に行きたい」「おいしいお酒が飲みたい」というのと同じです。自分が求めているから、自分のそばで妊娠から出産までのイベントが存在していて欲しいのです。

当然、父として、夫としてetcも貴重な経験だと思いますが、人生においてこのような経験が出来るのは極めて貴重なことではないでしょうか。

一人じゃできませんからね。人間の深みが確実に増します。

 

もちろん里帰りをしなくては家庭内の人員的に厳しいという場合もあると思います。

その場合こそ旦那さんの腕の見せ所です。

「残業を控えて早く家に帰る」「家事はすべて引き受ける」「こまめに連絡を入れる」「できるなら溜まっている有給を使って出来る限り一緒にいる」などしてみて欲しいです。

なぜ里帰りするのか、なぜ家では不安なのか、夫婦でよく話してみてください。

「里帰りはして欲しくない、でも協力することは出来ないからキミ一人で頑張ってくれ!」では本当にただのわがままになってしまいますからね。

 

色々書きましたが、そう言えば私は妻と長い間会えないのがそもそも嫌です。