イクメンが日本をダメにする

夫の目線で出産・育児・社会について色々書いていきます。

会社で初めて育休をとった男のその後、、

こんにちは、はじめまして。

 

私は今の会社で「初の育休取得者」です。

若い中小企業なので従業員も大企業のように多くはありませんし、しかもこれまでは育休はもちろん産休の取得実績すらありませんでした。

そんな会社で最初の育休取得者がまさかの私(男性)だったので、育休取得にはさぞ多くの問題があったであろうと思われるかもしれませんが、実はそんなことはありませんでした。

 

育休を取得するということになると(会社内に限った事ではないのですが)誰もが強い(プラスの意味で)興味を示してくれます

「男でも(育休って)とれるの?」という質問は何度もされました。

既にこどもがいて育休の制度を知らなかった先輩パパからは「俺も育休取ればよかったー!!」と言われました。

特に手当などの話をすると(予想外に?)しっかり手厚いのでみんな驚きます。

中には「育休の制度について詳しく教えてほしい」という人もおり、おそらくこの人は自分が出産・育児を迎えるときには「育休」という選択肢を検討してくれるのかな、とも思いましたね。

 

どの会社でもというわけではもちろんありませんが、私に限って言えば嫌味や嫌がらせのようなことは全くありませんでした。

初めてパンダが日本に来た時のような感じで、初めての存在に対する物珍しさが先行してどうだこうだというレベルになかったのかもしれませんね。

ただ、男性の育休が広まればいいと思っている私としては(賛否を問わず)育休に対する関心の輪が少しでも広がったならそれでよしと感じています。

 

いわゆるパタニティハラスメント的なものがあったとすれば、最初に育休を担当に申し出た時ぐらいでしたね。

その時には担当から

「仕事を何だと思っているんだ?無責任じゃないか!」

「働かないで育児なんて、よっぽど貯金でもあるのか?」

「奥さんはなんて言ってるんだ?奥さんが育児するだろう?」

「戻って来た時に休職前と同じような待遇を準備出来るとは限らないからな」

等々のパタハラフレーズをかけてもらいました。

 

あまりにもテンプレすぎるフレーズだったので、「本当にこういう風にいわれるんだな~」と思った記憶があります。

でもそういうのはその時一回きりで、その後の話し合いでは手続きや引継ぎについての建設的な話しかしませんでした。

会社の人とは育休期間に入ってしまえば会おうと思わなければ会うこともないので、何を言われてもいいように心の準備をしておいて、実際何を言われても気にしなければいいだけです。

 

また逆に会おうと思えば、会うことも出来るのがいいところです。

こどもが生まれてから何人もの会社の方が家に遊びに来てはこどもをだっこしてくれましたし、ちょくちょく連絡をくれて会社の様子を知らせてくれたり、様子を気にしてくれたりします。

 

先日も会社で一番仲が良かった先輩の家に遊びに行きました。

先輩には双子のお子さんがいるのですが、育休は取らなかったそうです。

奥さんが退職して保育園に入るまで育児をしたそうですが、夫婦とも地方出身なので親のヘルプがあるわけでもなく、旦那さん(先輩)も積極的に育児を出来たわけでもなかったそうなので、育児はほぼ奥さんに丸投げになっていたということでした。

 

先輩は「俺も次の子がもし出来たら育休をとりたい。もっとこどもと一緒にいてあげたかった」と言っていました。

他人の生き方なので究極的には育児を奥さんに丸投げしようがどうしようがいいとは思います。(本当は夫婦で育児をすべきだとは思いますが。)

ただ、後悔が残る場合はその限りではないでしょう。

「仕事、家庭、自分 それぞれの優先順位やリソースの配分をどうするか。」

出産・育児はそのことを(改めて)考えるいいチャンスです。

 

人生の先輩が育休取得という私のとった行動を肯定的にとらえ、羨望までいかずともそれに類するような気持ちをもってくれるのはうれしいことです。

自分が育休を取ることで別の誰かも育休をとってくれるのかな、と思うと改めて育休をとって良かったと思えます。

パパになりたいならSTOP里帰り出産!

こんにちは、はじめまして。

 

こどもと行った児童館に里帰り出産をされた方がいて少し話をしたので、今回は「夫目線で考える里帰り出産」について書きます。

 

出産という一大イベントを迎えるにあたって奥さまの不安というのは計り知れないものだと思います。

その中で奥さまだけが一時的に地元に帰り、そこで出産をすることによって出産前後の苦労や不安を少しでも減らしたいということで里帰り出産を検討される夫婦も多いのではないでしょうか。

 

しかし、もし今里帰り出産を検討している夫婦がいたら、旦那さんは絶対それを止めてください

 

私たちの夫婦は今のこどもが初産でしたが、里帰り出産はしませんでした。

今住んでいるのが東京都で、妻がもともと都内出身なので里帰りというほどの距離ではないというのもありましたし、親世代がまだ現役なので里帰りしたところで何か楽になるわけでもなかったので検討の余地もありませんでした。

 

妻が地方出身だったら、もしくは親がリタイアしていたら里帰り出産を検討していたかというと、それもなかったでしょう。

それは単純に結婚して二人で新しく世帯を築いたのだから夫婦二人で何事も乗り越えていきたいという私の(勝手な)意地のようなものが里帰り出産に抵抗するからです。

 

しかし、今回里帰り出産を止めてほしいというのはそんな理由ではありません。

妊娠・出産を経て、育児中である今感じているある思いが理由です。

それは「一個人としての貴重な経験」です。

 

よく言われるような「いきなりこどもが家庭に来るから父性が芽生えない」とか「産後を実家で過ごすと、家に戻ってからが不安」とか「里帰り出産中は浮気されやすい」ということではありません。

純粋に妊娠・出産という大イベントに私自身が当事者として関わっていたかったという思いです。

 

奥さまは妊娠してから出産するまで心身ともに絶えず変化し続けていきます。

一方の旦那さんは服のサイズが変わるわけでも好きな食べ物が変わるわけでもありません。

少なくとも体的には何も変わらないでしょう。

夫が何も変化しないのは、妻に大きすぎるほどの変化がある中でそれを支える役割として存在しているからだと考えています。

妻の変化を夫が支えることによって妊娠の苦労を半分こするくらいの意識で旦那さんがいる必要があると思います。

 

妻の妊娠中には様々なことがありました。

妊婦検診には毎回一緒に行ったのでそのたびに変化する赤ちゃんエコー写真を見ては喜びましたし、運動が必要な出産間近になってからは近くの土手を散歩して今後のことを語り合いました。

つわりで何も食べられない妻が何なら食べられるか試行錯誤したり、これまでと性格が変わったような妻に接しては「大丈夫だ、問題ない。妊娠中だからだ!」と自分に言い聞かせたりと「思いやる」ということを人生最高にした日々でした。

お腹が苦しくて夜に妻が起きてしまったときは眠い目を擦りながら背中をさすって翌日仕事で寝不足になったり、妻が救急で搬送されたときは会社から急いで向かったりということもありました。

 

元気なこどもが生まれたからというのもあるでしょうが、すべていい思い出です。

私はこうして初めての妊娠・出産を過ごして来たんだな、という強い実感があります。

「STOP里帰り出産」なのは「家でも妻を苦労させないから」とか「二人で乗り越えたいから」とかそういうことではありません。

ただ、単純にこれらの経験を自分がしたいんです。

「楽しい遊園地に行きたい」「おいしいお酒が飲みたい」というのと同じです。自分が求めているから、自分のそばで妊娠から出産までのイベントが存在していて欲しいのです。

当然、父として、夫としてetcも貴重な経験だと思いますが、人生においてこのような経験が出来るのは極めて貴重なことではないでしょうか。

一人じゃできませんからね。人間の深みが確実に増します。

 

もちろん里帰りをしなくては家庭内の人員的に厳しいという場合もあると思います。

その場合こそ旦那さんの腕の見せ所です。

「残業を控えて早く家に帰る」「家事はすべて引き受ける」「こまめに連絡を入れる」「できるなら溜まっている有給を使って出来る限り一緒にいる」などしてみて欲しいです。

なぜ里帰りするのか、なぜ家では不安なのか、夫婦でよく話してみてください。

「里帰りはして欲しくない、でも協力することは出来ないからキミ一人で頑張ってくれ!」では本当にただのわがままになってしまいますからね。

 

色々書きましたが、そう言えば私は妻と長い間会えないのがそもそも嫌です。

「こどもが出来たし、仕事を頑張ろう」に感じる違和感

こんにちは、はじめまして。

 

「男は仕事、女は家庭」

古くから日本にはこのような性別による役割分担の考え方が存在しています。

そしてその考えは今日においても根強く残ってしまっていると思います。

30歳目前の私の周りでもこのような考え方の人はいるので、40代50代それ以上となってくるとなおのことこのような考え方の人が多いのではないでしょうか。

はっきり言ってこの考え方は差別で、時代錯誤の価値観です。間違いなく、今後今以上に許容されなくなっていく思考です。

 

世間のパパさんにも、会社・上司にこどもが生まれたことを報告したら「こどもが生まれたならもっと仕事頑張れよ!」とドヤ顔で激励?された経験がある方は少なくないと思います。

実際に私も「パパになるなら仕事もっと頑張らないとな!」って言われました。あちゃ~って感じでしたが、、

 

この「こどもが出来た→仕事頑張る」という考えは一見まともなようでよくよく考えてみると全く理屈が通りません。

こどもが生まれたのであれば、家庭ではこどもの世話というタスクが増えます。それを処理するのはパパとママです。

一方、職場での業務の量が誰かにこどもが生まれることによって増減したりするかというと当然そのようなことはありません。

こどもが生まれて何か変わったり、大変になったりするのは家庭なのです。

 

職場で仕事が増えたら働く時間を増やす、人員を増やす、納期を延ばす等々の方法が考えられます。

家庭で仕事が増えたらどうするかというと、パパ、ママ、もしくはその両方が家庭に関わる時間を増やすということが第一に考えられます。

「何も変わらない仕事」と「大きく変わった家庭」があるわけですから、力をかけるべきはもちろん変化のあった家庭です。

なので、「こどもが出来た→仕事頑張る」というのはおかしいわけです。

 

にも関わらず、職場において「こどもが出来た」が「仕事を頑張る」の枕詞のようになってしまっているのは冒頭に述べた性別による役割分担の意識がパパ世代の上司世代の意識に根強くあるからでしょう。

おそらく自分がそう言われてきた、そうしてきたという経験則に基づいて深くも考えずに発している言葉だと思いますが、(もし本気でそのパパのことを考えて「仕事を頑張れ」なんて言っている上司がいるなら驚きですが、、)それも「男は仕事」というのが根底にあると考えられます。

 

本来であれば、「こどもが生まれたんだから残業なんてしてないではやく帰りなさい」こそがこどもの生まれたパパに対して上司がかけるべきことばな訳で、仕事を頑張れなんてちゃんちゃらおかしい訳です。

上司には願わくば「こどもが生まれたなら仕事なんてしてないで育児をやれ!」と言って欲しいですね。

 

きっとこういう人はなんであれ「仕事を頑張れ!」につなげてくるんでしょう。

「新人なんだし、仕事頑張れ!」(まあこれはありと言えばありか?)

「もう一人前なんだし、仕事頑張れ!」(これもまあ)

「結婚するんだし、仕事頑張れ!」(これはおかしい)

「こどもが出来たんだし、仕事頑張れ!」(これもおかしい)

 

そうやって仕事だけを頑張っていると当然家庭がうまくいかなくなります。

もともとは家庭のために働いていたはずが、仕事のために家庭をないがしろにしてしまうというのは残念ながらよく耳にします。

それによって終わりを迎える夫婦関係もあるでしょう。

産後クライシスということばがあるように、産後の時期(特に2年間)は離婚も増えます。

そうなれば今度はおそらく

「離婚したんだし、仕事頑張れ!」(仕事のせいだろ、、)

となるのが目に見えています。気付きましょう!上司はいつでも仕事を頑張らせたいだけです。

 

ママが本当に求めているのは残業代でしょうか。よく夫婦で話し合って欲しいです。

愛する家族が増えたはずなのに、大事にするものを間違えると悲しいことになります。

出産・育児でかかるお金ともらえるお金2

こんにちは、はじめまして。

 

前回は出産・育児に関係してもらえるお金を紹介したので、今回は「かかるお金」について書いていきます。そのお金がいつかかるかも併記していきます。

kimpatsu-papa.hatenablog.com

 

~かかるお金~

■妊婦検診 10万円程度

妊娠から出産までは定期的に妊婦検診を受けることになります。エコーで胎動を聴いたり、胎児の成長を確認したりするものです。(基本は)全部で14回あり、一回あたり6000円くらいかかりました。血液検査があるときはもう少し高くなり1万円ぐらいしました。妊婦検診は健康保険が適用されないので費用は10割負担です。妊婦検診に関しては自治体から「補助券」が母子手帳と一緒にもらえます。これを使うことによって費用の負担は軽減されているようですが、ここに書いた金額は補助券を使ったうえで実際支払った金額ですので注意してください。

(かかるタイミング)

妊婦検診のたびにかかります。検診の間隔はおおむね決まっており、妊娠後期になるほど検診が多くなります。検診の内容(とそれにかかる大体のお金)は看護師さんが教えてくれると思うので聞いてみてください。我が家のお世話になった産院では次回が血液検査の時は「次回は血液検査します。お金は1万円くらいかかりますよ」と教えてくれました。

 

■出産費用、入院費用 16万円程度 

出産をするにはどこかの病院を選んで入院し、そこで出産することになります。近場で探す場合は「お住いの自治体名、住所+産婦人科」で検索すれば一覧のようなものがあると思うので目星をつけて、その病院のHPをみれば費用の記載があります。里帰り出産の場合を除いて、多くの場合は妊婦検診でいく病院と同一になると思います。基本の料金の他にも「帝王切開だった」「無痛分娩を希望した」「個室に入院した」などでお金がかかってきます。妊婦検診と同じく、出産・入院費用についても健康保険の適用外です。

(かかるタイミング)

前金で10万円を妊娠中期に、残りを退院時に払うことになります。我が家では前回の記事で書いた通り出産一時金の直接支払制度を利用したので退院時の清算で支払ったのは約6万円でした。(出産・入院費用の総額としては10+42+6=58万円くらいだったことになりますね。)

 

■ベビー服 1万円程度

ベビー服に関しては我が家は失敗しました。。生まれた時のことを考えて50cmのこども服を多めに買っておいたのですが、まぁすぐ育ちますね。うれしいことですが、服はすぐに半ズボンのようになりました。もちろんその時々にピッタリサイズの服を着せてあげたいという方は都度都度買ってもいいと思いますが、ベビー服はビックリするほど高いので我が家は実サイズよりも大きいのを買って着せてます。大が小を兼ねてます。

(かかるタイミング)

もちろん服の購入時です。我が家は知り合いからおさがりをいただけたので出費はそれほどでもありませんでした。服はお金をかけようと思えばいくらでもかけられる部分でしょう。

 

■ベビー用品 2万円程度

ベビー用品についても服と同様、かける気になればいくらでもかけることができると思います。我が家はほとんどもらいもの、おさがりで間に合わせました。だっこひも、ベビーカー、ベビーバスはもらいました。哺乳瓶やベビーローション、スタイやガーゼといった消耗品は一通りそろえましたが、かなりお金がかからなかった方だと思います。我が家はグッズの機能性やデザイン等にそんなにこだわりがないのでおさがりに抵抗がなく、その分出費を抑えられています。

(かかるタイミング)

購入時です。本や家族、周りの声で色々買いそろえないとダメだという気になるかもしれませんがなければないでどうにかなります。「あったら便利はなくても大丈夫」なので、必要なものをしっかり見極めてください。ものによっては高額にも関わらず、使える時期が限られているものも多いです。

 

■おむつ、粉ミルク、おしりふき 月々8000円程度

乳幼児の頃はこれが毎月かかります。おむつが月2袋ぐらい、粉ミルクが1缶ぐらいです。我が家は混合なので、完母の場合はまた違ってくると思います。離乳食がはじまるとまた違ってきますが、最初の半年ぐらいはこれが基本になるかと思います。この出費は毎月かかるものですが言ってしまえば毎月かかるのはこれぐらいです。

(かかるタイミング)

購入時です。重いものやかさばるものなのでネットで買うのもいいでしょう。小さい赤ちゃんを連れて重いものを買い物するのは大変です。お父さんは男の腕っぷしをアピールするチャンスなので、積極的に大きい重い荷物を運んでください。

 

出産・育児でかかるお金のほとんどは妊娠~出産の間にかかります。生まれるまではかかるお金を計算し、しっかり用意しておくことが必要です。逆に生まれてからは毎月かかるお金というのはそんなにありません。

我が家はこども専用というものがほとんどありません。お風呂も一緒、洗濯も一緒です。哺乳瓶も普通の洗剤で洗ってます。消毒はこどもがほこりを食べているのをみて馬鹿らしくてやめました笑

かかるお金ともらえるお金、それぞれをきちんと知ったうえで計画を立てればお金が足りないということはないと思います。妊娠中の奥さんは色々不安な状態です。お金や制度等の事務的なことは積極的に旦那さんが担当してやることが何よりの協力ではないでしょうか。

出産・育児でかかるお金ともらえるお金1

こんにちは、はじめまして。

 

「出産や育児にはお金がかかる」という印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか。家族の人数が増える訳ですから、めでたくうれしい一方でやはり先立つものがないと不安な気持ちもあると思います。

 

そこで今回は我が家が出産や育児にかかったお金、もらったお金を公開したいと思います。これから出産、育児を控えている方やこどもをお考えの方はイメージ作りの参考になれば幸いです。今回はもらえるお金をまとめました。もらえるタイミングも合わせて記載するのでご覧ください。

 

もらえるお金

出産一時金 42万円(例外で39万円)

出産した場合にもらえます。産院によっては39万円になりますので、事前に確認しましょう。

(もらえるタイミング)

出産後になりますが、多くの方は「※直接支払制度」を利用すると思うので、この補助金のお金は手元に来ないと思います。我が家もそうでした。

※出産一時金が直接産院に支払われる制度です。なので、出産・入院にかかった費用の支払いはその全額から42万円を引いた金額のみです。

例えば出産・入院に50万円かかるとして、制度を使えば退院時の支払いは差額の8万円だけです。制度を使わない場合は一度自分で50万円全額を支払う必要があります。その後手続きをして42万円が手元に来ます。どちらが得、メリットがあるということはないので手続きや支払いが楽な直接支払制度を使ったほうがいいと思います。なお、出産・入院費用が42万円を下回っていた場合はその差額はちゃんともらえます。

 

■出産手当金 手取り給与約3か月分程度

仕事をしている出産する女性には産休(産前42日・産後56日)が設定されます。これは出産前後の働いてはいけない期間で、その間は仕事を休むことになります。それに対して手当金が支給されます。金額はもちろん人によって違いますが目安として手取り給与の3ヶ月分です。「ご自身の日給の3分の2」×「98日」で大体の金額がわかります。働いている奥さんへの手当なので男性は当然もらえません。また専業主婦の奥さんや出産を機に退職した奥さんももらえません。(退職のタイミングにもよります。)

(もらえるタイミング)

産休終了後になります。産前分と産後分が一度にまとめて振り込まれます。我が家では約60万円もらいました。休職からもらえるまでにかなりタイムラグがあり、振り込まれるのは産休終了の1ヶ月後ぐらいになるので注意してください。

 

■育児休業給付金 手取り給与の8割(~6割)程度

育児休業中の方がもらえる手当です。育休は最大1年間(特例でさらに半年間延長可能)取得できますが、そのうち最初の6ヶ月までは給与の67%が、残りの期間は50%が手当としてもらえます。以前も記事にしましたが、パーセントは給与額面のものなので手取りでいうと80%(7ヶ月目以降は60%)程度はもらえます。育児で仕事を休む方のための手当なので、働いていない方や退職した方はもらえません。ただし、復職するつもりで育休を取ったが事情により復帰できずにそのまま退職するということになっても罰則、罰金、返金等はありません。

(もらえるタイミング)

2か月ごとに2か月分をまとめて振り込まれます。これは育休期間中は隔月で振り込まれ続けます。我が家では一度に約35万円もらっています。ちなみに妻も育休を取っており、大体同じ金額が振り込まれます。一度の振り込みの半分でひと月を暮らすという形になるかと思います。

 

■児童手当 15000円(年齢、こどもの人数による)

こどもがいればどなたでももらえる手当です。3歳になるまでは毎月15000円がもらえます。3歳以降は年齢やこどもの人数で金額が変わっていきますが、中学生になるまでもらえます。申請のタイミングによってはひと月分損するかもしれません。お子さんが生まれたらすぐに役所に手続きしに行ってください。

(もらえるタイミング)

2,6,10の各月に4か月分がまとめて振り込まれます。なので実際の振り込みは6万円が年に3回です。各月の中旬以降に振り込まれます。

 

この他にもつわりで奥さんが仕事を休んだ場合に手当がもらえたり、検診・出産・入院で多額の出費があった場合は医療費控除が受けられたりします。

出産・育児には手当が多くあり、私としては普通の生活を送る分には十分な金額がもらえていると感じています。

手当については、金額はわかっていても振り込まれるタイミングがわからないものが多かったので、妊娠から出産~育児という流れでどのタイミングでどれくらい手当が入ってくるのかを考えることの役に立てばと思います。

次回はかかるお金についてまとめていきます。

【男性必見】5秒でわかる男の育休の取り方

こんにちは、はじめまして。

 

育休を取る1ヶ月前までに「育児休業申出書」を会社に提出します。

 

タイトルがウソにならないように最初に結論を記載しました。もちろん詳しい説明もしていきますのでご安心ください。

そもそも男性でも育休が取れるということ自体あまり知られていないのではないでしょうか。実際、妻に教えてもらうまで私自身知りませんでした。

 

妻「育休取ったらいいんじゃない?」

私「こども生まれたら普通取るんじゃないの?」

妻「いや、あなたが!」

私「え、俺も取れるの?」

妻の妊娠中、このような会話があって初めて男性でも育休が取れるということを知りました。教えてくれた妻にはとても感謝しています。きっとこの時点で親になる覚悟と準備が私よりもずっと出来ていたんでしょうね。

 

それからネットや役所で色々調べました。

男性でも取得出来ること(なんと実は扱い自体は女性とまったく同じです)や、以前記事にした育休中でも収入がなくなるわけではないこともこの時に知りました。

 

さて、(男性の)育休の取り方ですが、実は手続き的には本当に最初に書いたもののみです。

「いやいや、待ってくれ。うちの会社は男性の育休なんて、、」という方もいらっしゃると思いますが提出するのが育児休業申出書」であることに注目してください。

申請書や要望書ではありません。申出書です。

つまり育休の取得は(表現があれですが)「私は育休を取ります」というのを申し出る宣言のようなものであり、育休の許可をもらったり、育休のお願いしたりするものではないのです。

 

しかし、「でも会社から『ウチは男性の育休なんてない』と言われたよ、、」という方、すぐに労働局に行きましょう。労働者の育休は法律で定められており、就業規則への記載も必須です。

事業主は、労働者からの育児休業申出があったときは、当該育児休業申出を拒むことができない。(後略) 育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律 第2章第6条 を引用】

 

イメージとしては有給と似ています。法律的には毎年有給が付与されるのがわかっていても「ウチは有給なんてないからな!」と上司に言われて「どうせ有給で休めないしな、、」となって結局ないものになっている。育休も同じです。お勤めの会社がどうこうではないんです。働いていれば誰もが得られる権利として育休はあるんです。

 

先に育休取得は宣言というような表現をしましたが、休んでいる間に代わりに仕事をしてくださる方が当然いますし、引継ぎや欠員等で迷惑をかけることは紛れもない事実でもあります。うまく育休が取れたとしても「法律で決まっているから育休を取れて当然」とは思わないでほしいです。

 

ただ育児休業によって得られる時間や経験は何事にも代えられないものです。もし、これを読んで男性でも育休が取れることを知った方は、パートナーやこどものために、なにより自分のために育休という選択肢を考えてみてください。

激論!国会議員の育休はアリかナシか

こんにちは、はじめまして。

 

今日は都内で行われたファザーリングジャパン(以下、FJ)の緊急フォーラムに参加してきました。

FJのフォーラムには以前も参加したのですが、今回も実りが多くて楽しかったです。

目玉は国会議員の育休取得で話題になっている宮崎謙介衆議院議員の参加でした。

 

おそらく立場や現状も相まって軽々しく発言しないようにされていた(させられていた?)からだと思いますが、他のパネラーの方々と比べると言葉を慎重に選んでいるように見えました。

たった1か月こどもと一緒にいたいというだけでこんなに揉めているのも不思議な事だと思いますが、、

 

さて、宮崎議員が育休を取得する理由の一つとして「出生率向上のための男性の育児参加促進」というのがあるようです。

私も取得している育休ですが、実は今日の日本では男性の育休取得はかなり珍しいです。

国の2014年の育休取得率の調査だと女性が85%を超える一方で男性は2.3%にとどまります。日本の国際結婚カップルの割合が3.3%ですからそれよりもっと低いです。いかに男性の育休取得率が低いかがよくわかると思います。自分のこどもを自分で育てる父親が10人に一人もいないなんておかしいです。父親が育児をしないとどうなるのか、赤ちゃんは一人では生きられませんから当然母親が育児の全てをすることになります。これでどうやって男女平等や女性活躍が成り立つのでしょうか。一刻も早くこの分野に関するパラダイムシフトが起きることを願っています。

 

今回の宮崎議員に関しては、現在国会議員に育休の制度がないのでその制度を作りたいということもあるそうです。確かに歳費=税金とつなげて考えやすいので、この点は賛成です。国民が納得できるような制度作りは必要でしょう。

一方で、「私は母親一人で育て上げた」とか「小さいこどもは誰が育てても同じ」といった根強い性差別の意識や価値観も並行して変えていかなくてはいけないと思います。子育て経験がない男性ならしてみればこれは妻一人じゃ無理だ、と気付くはずですし、子育て経験のある女性なら夫が一緒に子育てしてくれたらもっとよかったのに、ときっと感じたはずです。子育ては夫婦育てです。一人じゃ結婚もこどもも出来ません。二人のこどもを二人で育てる、これが育児のスタンダードになって欲しいです。

 

国会議員の育休賛成!」なんて言うと「われわれ国民の血税が!」と言われる人がいるかもしれませんが、宮崎議員の育休もとりあえず取ってみたらいいと思います。

こどものためと言いつつ子育てはせずに、あれこれ頭で考えてた結果が今の悲しい日本の出生率(1.41)につながっているわけですから今度はやってみるしかないでしょう。

育休取得前から色々ありますが、取得したらしたでまた色々あると思います。(社会的にも議員ご自身の意識としても)。何かダメでもどこがダメかわかるし、どうすればいいかも考えられます。どんな形であれ、一歩先に進めます。

 

会場では宮崎議員に多くの方が「頑張ってください!」と激励のことばを送られていました。育休を取得した政治家としてはぜひぜひ頑張ってもらいたいですが、父親としては育児を頑張ろうとはせず、楽しんでもらいたいと思います。育児は本当に楽しいです。